神奈川県厚木市のお客様宅で、リビングに設置された富士通ノクリア「AS-405BKS2」のエアコンクリーニングを行いました。

今回の機種はフィルター自動お掃除機能付きです。しかし、分解して内部を確認すると、送風ファンや吹き出し口、熱交換器、お掃除ユニット周辺には汚れが蓄積していました。
「お掃除機能付きなのに、なぜ内部が汚れるのか」という疑問に対し、実際の分解写真とメーカー情報をもとに、機能が掃除する範囲とプロによる分解洗浄の違いを解説します。
この施工事例のポイント
- 厚木市のリビングに設置されたお掃除機能付きエアコン
- 富士通ノクリア AS-405BKS2・2016年製
- 送風ファンと吹き出し口に黒色・灰色の付着物を確認
- お掃除ユニットや水洗い可能な部品を取り外して洗浄
- 製造から約10年の機種で確認したい注意点も解説
今回クリーニングした富士通ノクリア AS-405BKS2
室内機の銘板とメーカー仕様書から確認できる情報は、次のとおりです。
メーカー 株式会社富士通ゼネラル(製造時表記)
ブランド nocria(ノクリア)
形名 AS-405BKS2
製造年 2016年
電源 単相200V
冷房定格能力 4.0kW
主な機能 フィルター自動お掃除機能、内部クリーン機能
設置場所 神奈川県厚木市・リビング
4.0kWクラスは、比較的広い部屋で使われることが多い能力帯です。リビングのエアコンは、寝室や客間よりも運転時間や人の出入りが多くなりやすく、室内の細かなホコリを継続的に吸い込みます。
なお、メーカーのサポート情報ではAS-405BKS2は2015年モデルに分類されていますが、今回の室内機本体に貼られた銘板の製造年は2016年です。「モデル年度」と「実際の製造年」は一致しない場合があるため、本記事では現物の銘板に基づいて2016年製と記載しています。
お掃除機能付きでも送風ファンや熱交換器は自動で洗われません
この機種の「フィルターおそうじ」は、エアフィルターに付着したホコリを自動で取り除き、ダストボックスへ回収する機能です。名称だけを見るとエアコン内部全体を掃除するように感じますが、送風ファン、熱交換器、吹き出し口、排水経路を水洗いする機能ではありません。
また、内部クリーンは冷房・除湿運転後に室内機内部を乾燥させ、カビや雑菌が発生しにくい状態を目指す機能です。すでに付着したホコリやカビ汚れを物理的に取り除く機能ではないため、使用環境や運転時間によって内部の汚れは少しずつ蓄積します。
特にリビングでは、衣類やカーテン、ソファ、カーペットなどから出る細かな繊維ホコリを吸い込みやすくなります。キッチンとつながった間取りでは、空気中の油分がホコリを付着させやすくする場合もあります。
お掃除機能付き=エアコン内部の洗浄が不要、ではありません。
自動で掃除する場所と、分解しなければ洗えない場所を分けて考えることが重要です。
分解前に確認した内部の汚れ
送風ファンと吹き出し口の付着物
吹き出し口の奥を確認すると、送風ファンの羽根や周囲の送風路に、黒色・灰色の付着物が広がっていました。エアコンが吸い込んだホコリに、冷房運転時の湿気などが加わって蓄積した汚れと考えられます。

見た目だけで付着物の成分やカビの種類まで特定することはできませんが、吹き出し口から見える範囲に黒い点や固まりがある場合は、奥側にも汚れが広がっている可能性があります。
熱交換器にもホコリと黒ずみを確認
前面カバーとお掃除ユニットを外すと、熱交換器の状態を確認できます。細かなアルミフィンの表面や隙間には、ホコリと黒ずみが見られました。


熱交換器は室内の空気が通る重要な部分です。フィンは薄く変形しやすいため、ご家庭でブラシを強く当てたり、洗浄スプレーを奥まで吹き付けたりする方法はおすすめできません。電装部品への液剤付着や、すすぎ不足による残留も避ける必要があります。
お掃除ユニット自体にも手入れが必要
フィルター自動お掃除機能付きの機種は、フィルターだけでなく、ダストボックスやブラシ、フレームなど部品点数が多い構造です。自動で集めたホコリが蓄積するため、ダストボックスは取扱説明書に従って定期的にお手入れする必要があります。
今回も、お掃除ユニットやカバー類を取り外すことで、本体に装着されたままでは見えにくい部分まで状態を確認できました。
AS-405BKS2の分解クリーニング工程
1.周辺を養生してお掃除ユニットを取り外す
室内の床や壁、カーテン周辺を保護したうえで、前面パネル、フィルター、ダストボックス、お掃除ユニット、カバー類を順番に取り外します。
お掃除機能付きエアコンは配線や可動部品が多いため、無理に引っ張らず、コネクターや固定箇所を確認しながら分解する必要があります。
2.本体内部を洗浄する
電装部品へ水分が入らないように保護し、熱交換器と送風ファン、送風路へ洗浄剤をなじませます。その後、専用機材ですすぎ洗いを行い、浮き上がった汚れと洗剤分を回収します。
3.取り外した部品を素材に合わせて清掃する
取り外した部品は、水洗いできる部品と電装部品を分けて清掃します。フィルターやカバー、ダストボックスなどは、細かな隙間に残ったホコリや汚れを取り除き、清掃後組み戻します。
洗浄前後の写真を並べると、本体内部だけでなく、お掃除機能を構成する部品にも汚れが付着していたことが分かります。


4.回収した洗浄水を確認する
本体内部をすすいだ洗浄水には、送風ファンや熱交換器から流れ出た細かなホコリや黒い汚れが含まれていました。

ただし、洗浄水の色だけでカビの量や洗浄品質を判断することはできません。汚水にはホコリ、室内由来の微粒子、洗浄によって剥がれた付着物などが混ざります。仕上がりは、洗浄後に熱交換器や送風ファンを直接確認し、部品を正しく組み戻して運転状態を確かめることが重要です。
洗浄後は見える範囲だけでなく、分解した部品まで確認
送風ファン、送風路、熱交換器に付着していた汚れを洗い流し、取り外したフィルターやカバー類も清掃しました。部品を元の位置へ組み戻し、動作を確認して作業完了です。


今回の写真から洗浄前後の汚れの変化は確認できますが、風量や消費電力は数値測定をしていないため、「必ず効きが良くなる」「電気代が下がる」とは断定していません。クリーニングの目的は、まず内部に蓄積した汚れを取り除き、清潔に使える状態へ近づけることです。
2016年製のエアコンをクリーニングする際の注意点
今回のAS-405BKS2は、銘板に「製造年2016年」「設計上の標準使用期間10年」と記載されています。2026年の施工時点では、製造から約10年に当たる機種です。
設計上の標準使用期間は、一定の標準使用条件のもとで安全上支障なく使用できる期間の目安であり、保証期間や「10年で必ず故障する」という意味ではありません。一方で、使用年数が長くなるほど、樹脂部品、モーター、基板などの経年劣化も考慮する必要があります。
クリーニングは内部の汚れを除去する作業であり、経年劣化した部品を新品の状態へ戻す修理ではありません。異音、エラー表示、冷暖房能力の低下、水漏れなどがある場合は、汚れだけを原因と決めつけず、点検や買い替えを含めて判断することが大切です。
リビングのエアコンは「年数」だけでなく内部の状態で判断
エアコンクリーニングの適切な間隔は、すべての家庭で同じではありません。運転時間、冷房・除湿の使い方、室内の湿度、家具や布製品の量、キッチンとの距離などによって、汚れ方は変わります。
次のような変化がある場合は、フィルターだけでなく吹き出し口の奥も確認してみてください。
- 吹き出し口や送風ファンに黒い点や固まりが見える
- 運転開始時のニオイが気になる
- 黒い粒やホコリのようなものが落ちてくる
- 以前より風が弱く感じる
- ダストボックスにホコリがたまっている
ご家庭で行うお手入れは、必ず運転を停止して電源を切り、取扱説明書の範囲内でフィルターやダストボックスを清掃してください。送風ファンの奥や電装部品付近へ、市販スプレーや大量の水を入れることは避けましょう。
富士通AS-405BKS2のエアコンクリーニングでよくある質問
Q.お掃除機能付きなら、業者のクリーニングは不要ですか?
不要とは限りません。AS-405BKS2のフィルターおそうじ機能は、エアフィルターのホコリをダストボックスへ回収する機能です。送風ファンや熱交換器、吹き出し口まで自動で水洗いするものではありません。
Q.吹き出し口の黒い汚れは、すべてカビですか?
写真や見た目だけで、付着物の成分をすべて特定することはできません。実際のエアコン内部では、ホコリや室内由来の微粒子、湿気の影響を受けた汚れなどが混ざっていることがあります。
Q.2016年製のAS-405BKS2もクリーニングできますか?
機種としては分解クリーニングの検討が可能ですが、実際に作業できるかは、運転状態、部品の劣化、設置スペースなどを確認して判断します。年式が進んだ機種では、清掃前からある不具合や樹脂部品の劣化について事前説明が必要になる場合があります。
Q.黒い洗浄水が出れば、きれいになった証拠ですか?
洗浄水は内部に汚れがあったことを示す一つの資料ですが、色の濃さだけで仕上がりは判断できません。洗浄後に送風ファンや熱交換器の状態を直接確認し、正常に組み戻されていることまで確かめる必要があります。
厚木市でお掃除機能付きエアコンの分解洗浄ならCLEAN PLUS ONEへ
株式会社 CLEAN PLUS ONEでは、厚木市で家庭用壁掛けエアコン、お掃除機能付きエアコン、業務用エアコンのクリーニングに対応しています。
同じ富士通ノクリアでも、型番や設置スペースによって分解方法は異なります。ご予約時に室内機全体・型番ラベル・左右と天井までのスペースが分かる写真をお送りいただくと、機種と作業条件を確認しやすくなります。
厚木市のエアコンクリーニングをご検討中の方へ
「お掃除機能付きか分からない」「古い機種でも依頼できるか確認したい」「通常分解と完全分解のどちらが合うか相談したい」といった段階でも、型番と設置状況を確認してご案内します。
厚木市で施工した富士通ノクリアの関連事例
参考にしたメーカー情報
この記事の施工・執筆
株式会社 CLEAN PLUS ONE 小野澤 優樹
家庭用エアコンの通常分解から背抜き完全分解、業務用エアコンまで、実際の分解作業で確認した情報をもとに記事を作成しています。本記事は厚木市で行った一例であり、写真や文章だけで個別の故障原因や付着物の成分を断定するものではありません。
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