「エアコンが動かなくなった」「急に水漏れが始まった」「異音がする」……こうしたトラブル、実は害虫の仕業かもしれません。特に夏場の稼働時期になると、内部に侵入したゴキブリやネズミ、さらにはハエやチャタテムシなどが原因でエアコンが故障する事例が多数報告されています。
1. 害虫がエアコンに与えるダメージとは？
エアコンは精密な機械です。害虫が内部に入り込み、以下のようなトラブルを引き起こすことがあります：
- ネズミ：配線をかじってショートや断線を引き起こす。最悪の場合、火災の原因にも。
- ゴキブリ：基板に入り込み、ショートを引き起こす。フンや死骸が腐敗して異臭やカビの温床にも。
- チャタテムシ：湿気の多い環境で増殖し、センサーや基板周辺に密集。誤作動の原因に。
- コバエ・ハエ：ドレンホースから侵入し、水受けに卵を産み詰まりの原因となる。
2. 実際にあった故障事例
当社で対応したある現場では、エアコンが「まったく反応しない」というトラブルが発生。分解してみると、基板部分に焦げ跡があり、原因はゴキブリによるショートでした。さらに別の事例では、ドレンパンにネズミのフンが詰まり、水漏れが壁を濡らし、カビ被害まで拡大していたケースも。
3. 修理費用の実態と「落とし穴」
エアコンの修理費用は故障内容によって異なりますが、害虫が原因だと想定外の出費になることも多いです： 故障内容原因平均修理費用 配線ショートネズミのかじり15,000円～30,000円 基板交換ゴキブリの侵入20,000円～40,000円 水漏れドレンパン詰まり10,000円～25,000円 エアコンの買い替え重大故障70,000円～150,000円
さらに厄介なのが、害虫による故障は多くの場合、メーカー保証や火災保険の対象外になる点です。「自然故障」ではないため、全額自己負担となってしまうケースが多く報告されています。
4. 故障を防ぐには“予防清掃”が鍵
故障してからの対応では、時間も費用もかかります。だからこそ、「定期的なエアコンクリーニング」が何よりも重要です。具体的には：
- 年1回の分解クリーニング
- ドレンホースに防虫キャップを取り付け
- 内部に防虫・防カビ処理を施す
- 室外機の周辺に害虫忌避剤を設置
5. 市販の洗浄スプレーでは限界がある
ホームセンターなどで販売されているスプレー式のエアコン洗浄剤では、ファンの奥やドレンパンの汚れ、基板周辺にはアプローチできません。見えない場所にこそ、害虫は潜んでいるのです。
6. 故障が起こる前に「プロの点検と清掃」を
エアコンから異音がする、ニオイがする、風量が弱い——これらは害虫被害が進行しているサインかもしれません。早めにプロの清掃業者に点検を依頼し、分解洗浄と内部確認を行うことが大切です。
まとめ：故障の裏に潜む“見えない敵”
エアコンのトラブルの多くは「老朽化」や「汚れ」だと思われがちですが、実は“害虫”が影で原因になっていることが少なくありません。高額な修理費用を防ぐためにも、日頃の予防清掃が不可欠です。
清掃業務は、株式会社クリーンプラスワンにお任せください。
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