こんにちは!株式会社 CLEAN PLUS ONEの小野澤です。エアコンを運転すると、冷房・除湿時に空気中の水分が結露し、結露水(ドレン水)が発生します。この水は、エアコン内部のドレンパンを通り、ドレンホースから外に排出されます。
実はこの「ドレンホースからの水の出方」で、エアコン内部の詰まりや故障の兆候をある程度判断できます。
正常な排水状態は「一定の量・テンポ」で出ている
まずは、以下の動画をご覧ください。冷房運転中の正常な排水状態です。
▲ このくらいポタポタと出ていれば超正常!
- 平均して1〜2秒に1滴ペースで水が出る
- 気温が高い日は連続的に水が出続けることもある
水が「出ない/少ない」場合の原因とは?
冷房中にもかかわらず、ドレンホースから水が出ていない場合、次のような可能性が考えられます。
① ドレンホースの詰まり
最も多いのがホース内部にスライム汚れ・ホコリ・虫などが詰まっているケース。
この場合、水が出ずにエアコン内部で逆流 → ドレンパンから水漏れ → 壁にシミやカビ…という事態になることも。
② ドレンパン内の汚れ・カビ詰まり
ホースが詰まっていなくても、エアコン本体内部の「ドレンパン」がカビや汚れでふさがっていることもあります。
この場合も排水されない → カビ臭や水漏れの原因に。
③ そもそも冷却効率が落ちている
フィルターや熱交換器が汚れていて、冷却が弱くなっていると、結露水の発生自体が減ります。
結果的に排水が少ない=冷房性能が落ちている証拠ということもあります。
逆に「水が多すぎる・止まらない」は?
正常な結露排水なら問題ありませんが、以下のような状態は注意が必要です。
- ホースの先からブシャーっと噴き出している
- ベランダに水たまりができている
- ポンプアップ排水型なのに排水が止まらない
この場合、排水ポンプの誤作動・傾斜不良・水漏れの危険もあるため、点検をおすすめします。
【動画解説】ドレンホースの状態チェック方法
ホース先端を観察して以下をチェックしてください:
- 水が定期的にポタポタ落ちているか?
- ホースの先にゴミ・虫・カビの塊が見えないか?
- 臭いがする・カビ臭が風と一緒に出るときは要注意
簡単にできる「セルフ洗浄方法」
① ペットボトルで逆流注水
500mlペットボトルを押し込み、水を一気に流すことで詰まりを押し出せる場合があります。
② 乾湿掃除機で吸引
ホースの先をタオルでくるんで掃除機で軽く吸引。
詰まりの原因がドロドロのスライム汚れの場合は、この方法が有効です。
③ 専用ドレンポンプの使用
市販の手押しポンプやサクションクリーナーで圧をかけて洗浄するのが確実です。ペットボトル潰しポンプなど家庭用でも使える製品が増えています。
こんな症状があったら「プロの洗浄」がおすすめ
- ホースから全く水が出ていない
- 逆流して室内機から水が垂れてきた
- 洗浄してもすぐに臭いや詰まりが再発する
こういった場合は、エアコン本体の分解洗浄+ドレンホース洗浄または完全分解洗浄が必要です。
ドレンホースを詰まらせないための予防法
- 年1回以上のエアコン分解洗浄
- ドレンホースキャップやネットの装着(虫やゴミの侵入防止)+定期的なチェック
- 屋外側のホース位置を定期確認(つぶれ・泥詰まり・傾きチェック)
まとめ:ドレンホースは“エアコンの健康チェック窓”
ドレンホースからの水の出方を見るだけで、
- 内部の詰まり
- 排水の正常性
- 冷房効率の低下
といった内部の問題をセルフチェックできます。
動画のような排水状態が「理想の状態」です。
もし気になる症状があれば、プロの分解洗浄をご検討ください。
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