「換気扇とレンジフードって何が違うの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
どちらもキッチンの空気を外に逃がす役割を持つ“換気設備”ですが、構造や吸引力、掃除のしやすさなどに大きな違いがあります。
この記事では、現場で数多くのキッチン清掃を行ってきた清掃業者の目線から、「換気扇」と「レンジフード」の違いをわかりやすく解説していきます。
換気扇とは?
「換気扇」は壁や窓に設置される、昔ながらのシンプルな構造の換気設備です。
特徴
- プロペラ式が多く、直接外気に排気する
- 吸気力は外気や天候に左右されやすい
- フィルターがないため、羽根に直接汚れが付着しやすい
メリット
- 構造がシンプルで価格が安い
- 故障しにくく、掃除も比較的簡単
デメリット
- 油煙の吸い込み効率が低く、周囲が汚れやすい
- 外気の逆流・寒さを感じることがある
レンジフードとは?
「レンジフード」は調理台の上に設置され、金属フィルターや整流板、シロッコファンを備えた高性能な換気設備です。
特徴
- シロッコファン搭載でダクトを通じて排気
- 整流板とフィルターで効率よく油煙を集める
- 最新モデルでは自動洗浄機能付きもあり
メリット
- 強力な吸引力と効率的な排気
- 見た目がスタイリッシュで住宅と調和
- 外気の影響を受けにくい
デメリット
- 本体・設置費用が高め
- パーツが多く掃除に手間がかかる
換気扇とレンジフードの違いまとめ(文章版)
まず「設置場所」については、換気扇は壁や窓に取り付けられることが多いのに対し、レンジフードはキッチンのコンロ上部に設置されます。
構造面では、換気扇はプロペラ式で直接外気へ排気するシンプルな仕組み。一方、レンジフードはシロッコファンと整流板を使って、空気をダクト経由で効率的に外へ送ります。
吸引力は、レンジフードの方が圧倒的に安定して強く、油煙をしっかり捕まえます。換気扇は外の風や気圧の影響を受けやすく、吸引力が不安定になりがちです。
掃除のしやすさについては、換気扇の方がパーツが少なくシンプルな分、比較的ラクです。ただし、羽根に直接油がつくため、べたついた汚れを落とすのが大変という面もあります。レンジフードは分解が必要なため手間はかかりますが、フィルターや整流板で油煙が分散されるため、深部までベタベタということは少なくなります。
費用面では、換気扇の方が本体価格も設置費も安価。レンジフードはやや高価ですが、その分吸引性能やデザイン性が高くなっています。
見た目のデザインも、換気扇は昔ながらの実用的な見た目で、レンジフードはスタイリッシュでキッチンの印象を引き締めてくれます。
あなたの家にはどっち向き?チェックリスト
- 週3回以上料理をする → レンジフードがおすすめ
- 築20年以上の木造住宅 → 換気扇の可能性大
- 掃除が苦手・こまめに手入れしたくない → レンジフード+不織布フィルター
清掃業者の本音|ここが見落とされやすい!
レンジフードは整流板までしか掃除しないご家庭が多いですが、実はファンやダクト内に油汚れが蓄積していることが多く、年に1回の分解清掃をおすすめしています。
体験談|どちらも使ったことがある人の声
「昔のアパートで換気扇を使ってた頃は、羽根に油がべったり…。今の家はレンジフードで、掃除は面倒だけど、油煙が広がらないから快適です」
リフォーム検討中の方へ|交換の注意点
- 換気扇からレンジフードへは交換可能
- 費用相場は5万円〜15万円前後(本体+工事)
- 電源・天井裏のダクトスペースの確認が必要
よくある質問(Q&A)
Q. 換気扇からレンジフードに交換できますか?
A. はい、可能です。ただし、配線やダクトの確認が必要なので、事前に業者へ相談を。
Q. 掃除の頻度はどれくらいが理想ですか?
A. 換気扇は月1回、レンジフードは不織布の交換が月1~2回、内部は年1回の分解清掃が推奨です。
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まとめ
換気扇とレンジフードは、構造も性能も掃除の手間も大きく違います。
- 安さや簡便性を求めるなら換気扇
- 吸引力やデザイン、快適性を求めるならレンジフード
それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご家庭の状況に合った選択が大切です。
ご相談はお気軽にどうぞ
「うちの設備はどっち?」「掃除や交換の相談をしたい」という方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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