こんにちは。神奈川県を中心にエアコンクリーニングを行っている、株式会社 CLEAN PLUS ONE の小野澤です。
今回は、非常にお問い合わせの多い
「室外機って掃除したほうがいいの?」
というテーマについて、プロ目線で本音をお伝えします。
結論から言うと、室外機のクリーニングは基本的には必要ありません。
もちろん、ケースによっては効果がある場合もありますが、 無駄な作業や不要な出費を避けていただくためにも、 しっかりと本当の理由や仕組みを知っていただくことが大切です。
室外機クリーニングが「ほとんどの場合、不要」な理由
室外機は、外で使用されることを前提に作られた機械です。
雨風や砂埃、気温の変化に強い構造で、よほどの汚れや詰まりがない限り 性能が落ちることはほとんどありません。
室外機内部の構造はシンプル
多くの人が「複雑で汚れに弱い」と思いがちですが、実際はとても単純です。
- アルミフィン(熱交換器)
- 送風ファン
- 外装カバー
- 基盤•電装部品
- 配管
これらで構成されており、室内機のように細かく複雑な部品はありません。
また、内部に大きな汚れが入り込む構造にもなっていません。
雨風が自然の「軽いクリーニング」になっている
室外機のアルミフィン(熱交換器)は外気に触れる場所なので、 雨によって自然とホコリが流されるというメリットもあります。
そのため、よほど泥だらけになったり、落ち葉が詰まって風が通らないような状態でなければ、 わざわざ分解して洗浄する必要はありません。
よくある誤解:室外機が吸った空気が「室内に入ってくる」わけではありません
非常に多い勘違いとして、 「室外機が吸い込んだ外の空気が室内機から出てくる」 というものがあります。
これは完全な誤解です。
室外機は空気を送っていない。熱をやり取りしているだけ
エアコンは
- 室内の熱を外へ逃がす(冷房)
- 外の熱を室内へ取り込む(暖房)
といった熱交換を行う機械です。
外の空気そのものが部屋へ入ってくることはありません。 室外機と室内機は空気ではなく冷媒ガスでつながっています。
室外機が汚れていても「部屋の空気が汚れる」ことはない
室外機の汚れは室内に影響しません。
あくまで性能・熱交換効率の問題です。
室外機を洗う目的は性能維持
- 熱交換率アップ
- 電気代のムダを防ぐ
- エアコン本体の負担軽減
つまり、室外機クリーニングは「部屋の空気を綺麗にするため」ではなく、 機械の性能維持のために行うものです。
室外機クリーニングが必要なケース
とはいえ、中には掃除したほうが良いケースもあります。
落ち葉が詰まって風通しが悪い
庭木の落ち葉やゴミが入り、風の通り道を塞いでいる場合。
つる植物や雑草が絡みついている
こちらもエアコンの風が全く通らず、熱交換ができなくなります。
砂埃や泥でアルミフィンが目詰まりしている
工事現場・畑の横・車通りの多い道路脇などによくあります。
動物の毛がびっしり入り込んでいる
犬・猫を多頭飼育しているお宅でよくある事例です。
プロの室外機クリーニングは「どこを掃除するの?」
プロが行う作業は以下の通りです。
- アルミフィン(熱交換器)のホコリ・汚れ除去
- 送風ファン周りの清掃
- 内部に入り込んだ落ち葉・小石・ゴミの除去
- 外装カバーの洗浄
分解する業者もいますが、
完全分解しても基盤がむき出しになるだけで、特別洗える場所が増えるわけではありません。
構造上そこまで複雑ではないため、
「分解してるからすごい」という作業ではありません。
室外機クリーニングのデメリット
- 必要のない家庭がほとんど
- 費用対効果が高くない場合が多い
- 分解しすぎると基盤に水がかかる•砂埃が付着するリスクがある
正直に言うと、不要なケースに室外機清掃を売っている業者も多いです。
私達は、お客様が損する作業をおすすめしたくありません。
まとめ|室外機クリーニングは「必要な場合だけ」でOK
室外機の掃除は、
- 落ち葉や泥がひどい
- 植物が絡んでいる
- ペットの毛で詰まっている
こうした明らかに風の通りが悪くなっているケースのみ行えば十分です。
普段は、軽く周りのゴミを取ってあげる程度で大丈夫です。
無駄な費用をかけず、本当に必要なメンテナンスを選んでくださいね!



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