こんにちは。株式会社 CLEAN PLUS ONE(クリーンプラスワン)の小野澤です。
ご自宅でエアコンの吹き出し口をティッシュやペーパータオルなどで拭いている時に、
「あっ!」という間にティッシュが中に吸い込まれてしまった…
そんなご相談を年に何件もいただきます。
実はこれ、珍しいトラブルではなく、かなりあるあるな事故なんです。
今回は、エアコンにティッシュが巻き込まれてしまった時の危険性や、
やってはいけないこと、プロとしての対処方法について詳しく解説していきます。
なぜエアコン掃除中にティッシュが巻き込まれるの?
エアコン掃除中にティッシュが巻き込まれてしまう主な原因は、次のようなものです。
- エアコンが運転中のまま吹き出し口を拭いてしまう
- 停止ボタンは押したが、内部クリーン運転や送風運転で急にファンが回り出す
- 運転中であることを忘れて、そのままティッシュで掃除を続けてしまう
エアコンの送風ファンは想像以上に強く、高速回転します。
軽いティッシュやキッチンペーパーなどは、一瞬でファンに巻き込まれて内部に引きずり込まれてしまうことがあります。
運が良ければ、ファンに巻き込まれて1周して外に飛び出してくることもありますが、
多くの場合はそのまま内部に入ってしまい、熱交換器の裏側やドレンパン付近で引っ掛かったままになってしまいます。
ティッシュはどこに入り込む?よくある場所
内部に吸い込まれたティッシュは、次のような箇所に引っ掛かっていることが多いです。
- ドレンパン(結露水を受けるお皿)の奥
- 熱交換器(アルミフィン)の裏側
- 送風ファンの奥・側面付近
エアコンの内部は表から見える部分がほんの一部で、
手を入れられるような隙間はほとんどありません。
そのため、分解せずに無理やりティッシュを取ろうとするのは非常に危険です。
絶対にやってはいけないこと
ティッシュが吸い込まれてしまった時に、やってはいけない行動を先にお伝えしておきます。
無理やり指や手を突っ込む
送風ファンはプラスチック製で、見た目以上に簡単に割れてしまいます。
少し強く押してしまっただけでもヒビが入ったり、羽根が欠けたりすることがあります。
棒や工具でつついて引っ張り出そうとする
内部の見えない部分を棒などでつつくと、
- ファンや熱交換器を傷つけてしまう
- ティッシュをさらに奥に押し込んでしまう
- 部品の変形や破損につながる
といったリスクがあります。
電源が入ったまま作業を続ける
停止ボタンを押していても、最近のエアコンは
- 内部クリーン運転
- 内部乾燥運転
- 自動送風
などで急にファンが回り出すことがあります。
この状態で指や道具が中に入っていると、ケガや破損の危険性がとても高くなります。
ティッシュを放置しても大丈夫?その影響とリスク
「とりあえず普通に動いているし、そのまま使っても大丈夫?」
とご質問をいただくこともあります。
正直なところ、何も起こらずに使えてしまうケースもあります。
ですが、放置すると次のようなリスクが出てきます。
ドレンパン周りで水漏れが起こる可能性
ティッシュは吸水性が高く、ドレンパン付近で水を含むと
- 本来の水の流れが変わってしまう
- 水の通り道を一部ふさいでしまう
- 水が手前側に溢れてきて水漏れになる
という現象が起こることがあります。
② カビ・細菌が繁殖しやすくなる
濡れたティッシュは非常に乾きづらく、
エアコン内部に常に湿った異物が存在している状態になります。
その結果、
- カビの発生リスクが高くなる
- カビ臭さが強くなる
- カビ菌や細菌が部屋中に飛び散りやすくなる
といった衛生面での悪影響も考えられます。
③ 吹き出し口からティッシュ片が飛んでくる・異音がする
しばらく問題なく使えていたとしても、
- ある日突然、ティッシュの破片が吹き出し口から飛んでくる
- ゴソゴソ・カラカラといった異音が出続ける
といった症状が出る場合もあります。
異物が入っている時点で、正常運転ではないと考えた方が安心です。
ティッシュが入ってしまった時の正しい対処法
1. 必ず電源を切る
まずは、必ずエアコンの運転を停止してください。
内部クリーン運転などが動いてしまうこともあるため、停止ボタンだけでは不安な場合は、
2. コンセントを抜く
コンセントを抜くのが一番確実で安全です。
これで誤作動や急なファンの回転を防ぐことができます。
3. 無理に自分で取ろうとしない
前述の通り、指や棒を突っ込んで取ろうとすると逆効果になりやすいです。
ファンや熱交換器を破損させてしまうと、ティッシュどころではなくなってしまいます。
分解クリーニングならティッシュ除去も一緒に対応できます
エアコンクリーニングでは、エアコンの外装カバーを外し、
完全分解ではお掃除ユニット・ドレンパン・ファン周りまで分解して作業を行います。
その過程で、内部に挟まってしまったティッシュを目視で確認し、
安全に取り除くことが可能です。
修理業者さんを呼ぶと、「ティッシュの回収だけ」で終わってしまうことも多いですが、
分解クリーニングなら、
- ティッシュなどの異物除去
- エアコン内部のカビ・ホコリの高圧洗浄
- 風量回復・ニオイの改善
まで、一度に行うことができます。
「ティッシュを吸い込ませてしまったかも…」
「最近、異音や水漏れも気になる…」
という場合は、クリーニングをご検討ください。ティッシュ除去費用は、発生しません。
ファンが割れてしまった場合は?新品ファンへの交換も可能です
ティッシュを取ろうとして無理に触ってしまい、送風ファンを割ってしまうケースも実際にあります。
送風ファンは高速で回転しているため、ほんの少し欠けただけでも遠心力のバランスが大きく崩れてしまいます。
その結果、
- エアコン本体がガタガタと揺れる
- 「ゴー」「ガラガラ」といった異音が続く
- 風量が低下する
- モーターや軸に余計な負荷がかかり、故障の原因になる
といった症状が出てしまいます。
この場合は、ファンの交換が必要です。
エアコンの型番を教えていただければ、新品ファンの手配・交換も対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
まとめ|ティッシュが巻き込まれたら、まずは電源オフ&プロに相談を
今回のポイントをまとめると、
- エアコン掃除中のティッシュ巻き込みは意外とよくあるトラブル
- 内部に残ったティッシュは水漏れ・カビ・異音・故障の原因になることがある
- 無理やり取ろうとするとファンが割れてしまう危険性がある
- 掃除・点検の際は、停止ボタンだけでなくコンセントを抜くのが安全
- 分解クリーニングならティッシュ除去と内部洗浄を同時に行える
- ファンを割ってしまった場合でも、型番がわかれば新品ファンへの交換が可能
エアコン内部のトラブルは、放置してしまうと別の故障を呼んでしまうことがあります。
「ティッシュが入っちゃったかも…」と心配な方は、
無理に触らず、ぜひ一度プロにご相談ください。
株式会社 CLEAN PLUS ONE では、
エアコンクリーニングとあわせて、ティッシュや異物の除去・ファン等の部品交換のご相談も承っております。
お気軽にお問い合わせください。


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