こんにちは!株式会社 CLEAN PLUS ONEの小野澤優樹です。私たちは関東エリアでエアコンクリーニング、ビルメンテナンス等の清掃業務を行っております。
「エアコンに不織布を貼ると汚れが防げる」「お掃除がラクになる」といった話を聞いたことはありませんか?
確かに不織布フィルターは便利なアイテムですが、高確率でエアコン本来の性能を損ねてしまうんです。
今回のお掃除ブログでは、清掃、エアコンクリーニングのプロの視点から、不織布フィルターをエアコンに貼る際の効果・メリット・デメリット、さらには意外と知られていないエアコン内部の繊細なバランスについても徹底的に解説します!
エアコンに「不織布を貼る」とは?どこに、どのように?
市販されている不織布フィルターをエアコンの吸気口(前面カバー上部又は内側など)に貼り付けることで、ホコリや花粉、ペットの毛などが内部に入るのを防ぐ対策です。
不織布フィルターの主な効果
• ホコリや花粉をキャッチし、内部の汚れを軽減
• エアコン内部のカビや臭いの発生を予防
• エアコンクリーニングの頻度を減らせる
• 一部製品では空気清浄効果も期待可能
メリット
• 取り付けが簡単:両面テープやマジックテープで貼るだけ
•低コストでエアコン内部の汚れ、カビ対策が可能
• こまめに交換できて清潔:1~2週間で交換可能
• 内部が汚れにくくなりキレイ長持ち
ただし、デメリットと注意点もあります。
1. 吸気効率が低下
不織布は、エアコン純正品のフィルターと比べ密度が高く目が細かい為キャッチ出来る汚れの量、精度が格段に上がる一方、空気の流れが妨げられ冷暖房の効きが悪くなります。定期的なフィルター交換をしない場合にも注意が必要になります。
2. 電気代が上がるリスク
吸気効率が弱くなることでコンプレッサーの稼働時間が増え、電力消費が上がる場合も。
3. センサーが誤作動することも
エアコンはとても繊細に作られており、内部の空気の流れや温度、湿度などが絶妙なバランスで保たれています。
例えば、
• 不織布で吸気が妨げられると、エアコン内部の空気がこもって温度センサーが誤作動し、「まだ冷えていない」「暖められていない」と勘違いして冷やし続けてしまう。
•逆に、冷たい・暖かい空気がセンサーに届かず、効きが甘くなる場合も。
• 空気の流れのバランスが崩れると結露による水分量が想定外となり、水漏れが発生するリスクもあります。
※メーカー純正部品で販売されている製品の他社代替品を使用するのはOK、メーカー部品で販売されていないものは基本的にオススメしません。
4. メンテナンスの手間が増える
フィルターはこまめに交換しないとカビやニオイの原因に。1〜2週間ごとの交換が理想です。
注意⚠️
画像のようにエアコンフィルターとは別に、フィルターがついている機種の場合は更に不織布を貼る事で3枚重ねになってしまうので、非推奨です。

正しい貼り方のポイント
1. 吸気口の場所を取扱説明書で確認
2. 不織布をエアコンのサイズにカット
3. 吸気口の外側に貼り付ける(貼りすぎ注意)
4. 1〜2週間を目安に交換
※貼るのは「吸気口」のみにしてください。吹き出し口や熱交換器付近に貼るのは厳禁です。
結論:不織布フィルターは「正しく使えば」効果的。
不織布フィルターは、あくまでも補助的なアイテム。正しい知識で使えばエアコン内部をキレイに保つことができますが、使い方を誤れば性能の低下や故障を引き起こす可能性もあります。
不織布フィルターによる対策以外にも効果的な対策方法(掃除機の見直し、お部屋の空気入れ替え、空気清浄機の設置等)エアコン内部の汚れ対策方法は数多くあります。
「フィルターを貼ったら冷えが悪くなった」「水漏れがするようになった」といった不具合がある場合は、すぐに使用を中止し、専門業者へご相談ください。
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