ケルヒャー 乾湿両用バキュームクリーナー KWD 1 を現場で使ってみた正直レビュー|清掃業者目線でメリット・デメリット解説 - 「エアコンクリーニング・ハウスクリーニングなら クリーンプラスワン【東京・神奈川・埼玉対応】

ケルヒャー 乾湿両用バキュームクリーナー KWD 1 を現場で使ってみた正直レビュー|清掃業者目線でメリット・デメリット解説

お掃除ブログ

こんにちは、株式会社クリーンプラスワンの小野澤です。
今回は、最近新しい仲間として導入した ケルヒャーの乾湿両用バキュームクリーナー「KWD 1」 を、実際の現場で数回使用してみた感想をまとめてみました。

数現場、実際に使ってみて感じたのは、「良い点」と「もう少しな点」どちらもハッキリしている機種だということです。
同じくらいの価格帯では、

ボッシュ製 乾湿両用掃除機

マキタ 18Vコードレス掃除機

スタンレイの乾湿両用掃除機

なども普段から現場で使用しています。
その中に加わった KWD 1 がどんなポジションなのか、清掃業者目線で正直にレビューしていきます。


ケルヒャー KWD 1 とは?

KWD 1 は、コンパクトサイズの乾湿両用バキュームクリーナーです。
一般家庭向けのモデルではありますが、プロの現場でも「サブ機」「軽作業メイン機」として使えそうだと感じ、今回導入してみました。

ここでは細かいスペック紹介ではなく、実際に現場で使ってみてどうだったかという実体験ベースで書いていきます。


良かった点(メリット)

1. とにかく軽量で持ち運びがラク

最初に持った瞬間の感想は「軽い!」でした。
清掃の現場では、ビル内やマンション内で階段の上り下りフロア移動がどうしても多くなります。

その中で、KWD 1 は片手でひょいっと持てるレベルの軽さなので、移動のストレスがかなり減ります。
エレベーターがない建物や、階段清掃とセットで作業するような現場では、この軽さは大きなメリットです。

2. 吸引力は「そこそこ」どころか、用途を絞れば十分戦力

大型の産業用バキュームクリーナーと比べると、カタログスペック上はどうしても見劣りしますが、実際に使ってみると用途を絞れば吸引力は十分という印象です。

たとえば、

  • 共用部の細かなホコリや砂埃の吸引
  • ちょっとした水漏れ・汚水の回収
  • リフォーム後の軽い粉塵の吸い取り

といった作業では、ノズルの使い分けをすれば十分に活躍してくれます。
「重作業用のメイン機」というよりは、軽作業や小〜中規模現場での使い勝手を優先した機種というイメージです。

 

3. タンク容量は小さめだが、こまめに掃除して清潔さを保ちやすい

KWD 1 はタンク容量がものすごく大きいタイプではありません。
ただこれはデメリットというより、考え方によってはメリットにもなります

  • 溜め込みすぎず、こまめに捨てる習慣がつく
  • タンク内に汚れやニオイを蓄積しにくい
  • 毎回軽く洗っておけば、常に清潔な状態をキープしやすい

「容量よりも軽さと清潔さを重視したい」という方には、むしろ扱いやすいバランスだと感じました。

4. 付属ヘッドがカーペットやペットの毛に強い

意外と良かったのが付属のフロアヘッドです。
カーペットやマットに溜まりやすい動物の毛や細かいゴミをしっかりかき出してくれるので、ペットを飼っているご家庭のカーペット清掃にはかなり使いやすい印象がありました。

特に、

  • ペットの毛が絡まりやすいラグ
  • 事務所のカーペットタイル
  • 玄関マット・エントランスマット

などでは、「お、このヘッド意外とやるな」という感覚です。

一方で、フローリング掃除メインで使う場合には、別のヘッドやノズルを使った方がよりスムーズに吸えると感じました。
フローリング部分は、フラットノズルやブラシ付きノズルに付け替えてあげた方が、細かい埃・砂をしっかり拾えます。

5.動作音がボッシュやスタンレイよりも静か

動作音も、意外と大切なポイントなんですよね。

同じ乾湿掃除機でも、ボッシュやスタンレイのようなガチ系モデルと比べると、KWD1はモーター音がマイルドで耳障りなうなりが少ない印象です。

もちろん「無音」とは程遠いですが(笑)

在宅清掃や営業時間中の店舗でも会話やテレビの音を邪魔しにくいレベルなので、お客様の前で使う道具としてはかなり扱いやすいと感じました。

ペットや小さなお子様がいるご家庭でも、

「いかにも業務用」という爆音ではないので、必要以上に驚かせずに作業できる静かさだと思います。

エアコンのドレン吸引するのには充分の容量とパワーです。

6.樹脂製ボディなのでサビ知らず&なんだかんだ丈夫

本体が樹脂製(プラスチック製)ボディという点も、現場で使うと地味に効いてきます。

金属タンクタイプの乾湿機だと、水や汚水が残ったときにどうしてもサビが気になってきますが、KWD1 は樹脂ボディなのでその心配がほとんどありません。<

車への積み下ろしのときに少しぶつけてしまったり、現場で床にゴトっと倒してしまっても、凹みやサビが出にくく、「なんだかんだ丈夫だな」という印象です。

水回りの現場や屋外で使うことが多い方には、このサビにくさとタフさは大きな安心材料だと思います。


もう少しな点(デメリット・気になったところ)

1. 電源コードが短めで延長コード前提

一番気になったのはコードの長さです。
一室だけの掃除であれば問題ありませんが、コンセントが少なかったり、店舗や共用部など、広い範囲を動き回る現場では延長コードが必須だと感じました。

実際の運用では、

  • 10〜20m クラスの延長コードを常にセットで持ち歩く
  • 作業前にコンセント位置と動線を先に決めておく

といった工夫が必要です。
「電源コード1本でフロア全体を自由に動きたい」というイメージで買うと、少しギャップを感じるかもしれません。

2. 静電気で本体にホコリ・粉塵がまとわりつく

もうひとつ気になったのが、本体が静電気を帯びやすい点です。

粉塵の多い現場やカーペット清掃のあとなどは、

  • 本体の外側に細かいホコリがびっしり付く
  • 見た目がすぐに「ホコリまみれの掃除機」になりがち

といった状態になります。

対策としては、

  • 作業後に本体をサッと拭き上げる習慣をつける
  • 素材に合う静電気防止スプレーを軽く使う

などである程度抑えられますが、見た目のキレイさを常にキープしたい人には少し気になるポイントだと思います。

今まで使ってきたボッシュやスタンレイの乾湿機では、ここまで本体全体に粉塵がびっしり付くことがほとんどなく、こんなものなのかなぁと正直あまり気にしていませんでした。ところが今回KWD1を使ってみて「あれ?なんでこんなに本体が白っぽくなるんだろう」と気になり、あらためてカタログを見返してみると、ボッシュ側にはホースやパイプに帯電防止塗装が施されているとしっかり書いてありました。なるほど、あれのおかげで静電気とホコリの付着がだいぶ抑えられていたんだなと実感しました。


同価格帯の他機種とのざっくり比較

普段から現場で使っている、同価格帯の他メーカーの掃除機と比較した印象もまとめておきます。

ボッシュ製 乾湿両用掃除機との比較

ボッシュの乾湿集塵機は、どちらかと言うと「ガッチリした作り+パワー重視」というイメージです。
KWD 1 と比べると、

  • ボッシュ:重さはあるが、連続した重作業にも向く
  • KWD 1:パワーよりも軽さと取り回しの良さを優先

という違いがあります。
重たい粉塵や大きいゴミ長時間吸い続ける現場ならボッシュ、
移動が多い現場や軽作業中心なら KWD 1 の方が扱いやすいです。

マキタ 18Vコードレス掃除機との比較

マキタの 18Vコードレスは、とにかく「コードレスの機動力」が魅力です。
ただし、連続使用時間やタンク容量にはどうしても限界があります。

それに対して KWD 1 は、

  • コードありなので、連続使用時間と吸引力に余裕がある
  • 仕上げの軽い掃除=マキタ、粗く吸う=KWD 1といった使い分けがしやすい

という印象です。
どちらが上というより、現場での役割が違うと考えた方がしっくりきます。

スタンレイ乾湿両用掃除機との比較

スタンレイはタンク容量も大きく、ガチ寄りの現ポジションです。
剥離洗浄後の大量の汚水回収などはスタンレイの得意分野です。

一方で KWD 1 は、

  • 軽さ・サイズ感で車への積み下ろしがラク
  • 狭い現場や小〜中規模の現場のサブ機・持ち回り用として優秀

という役割になります。
「1台ですべてをこなすメイン機」ではなく、「現場に連れていきやすい相棒」というイメージです。


どんな現場・用途に向いている?

向いているシーン

  • マンション共用部・小〜中規模店舗の清掃
  • ちょっとした水漏れ・汚水の回収
  • リフォーム後の軽い粉塵清掃
  • ペットの毛が多いカーペット・マットの清掃
  • 現場間の移動が多く、軽さを重視したいとき

あまり向いていないシーン

  • 大量の粉塵・がれきを長時間吸い続ける現場
  • 剥離洗浄後などの大量汚水回収がメインの現場
  • コンセントから離れた広い現場(コードが短いため)

こういった現場では、より大容量・高出力な乾湿機や、長コードモデルの方がストレスなく使えます。


まとめ|KWD 1 は「軽くて連れ回しやすいサブ機・軽作業機」として優秀

ケルヒャー 乾湿両用バキュームクリーナー KWD 1 を実際に使ってみて感じたポイントをまとめると、

  • 軽くて持ち運びがラクなので、移動が多い現場で助かる
  • ノズル・ヘッドを使い分ければ、吸引力も軽作業には十分
  • タンク容量は小さめだが、その分こまめに清潔を保ちやすい
  • 付属ヘッドはカーペットやペットの毛に強いが、フローリングは他ヘッドの方が快適
  • コードの短さと静電気によるホコリ付着は、延長コードとひと手間拭き掃除でカバーが必要

という感じです。

「1台ですべてをこなすメイン機」というより、
「軽くて連れ回しやすい現場用の相棒」として使ってあげると、KWD 1 の良さが一番活きてくると感じました。

今後も、清掃現場で実際に使ってみて良かった道具・正直に微妙だった道具まで、プロ目線でレビューしていきますので、道具選びの参考になればうれしいです^^

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